焦熱ウリス
・簡単な解説
元々持ち味だった耐久力が更に増した【ウリス】です。
基盤の悪魔シグニをそのままに、《バイジェ》をフルに活かして戦います。
これまであまり目立たなかった上に【ミュウ】に取られたという不遇の能力「チャーム」ですが、《バイジェ》のおかげで名誉挽回することとなりました。
……実際にはウリスだけの専売特許とは行かず、【バイジェ型アラクネミュウ】のページにもあるように普通にミュウも使ってます。
《バイジェ》がトラッシュにあれば、【メツム】等でデッキを削った際に落ちた《アリトン》がそのままアドバンテージとなります。
トラッシュを手札のように扱えるこのカードの登場はとても大きく、これから先【ウリス】とは長い付き合いになることとなります。
新人の《ディアボロス》は単体でアタック時バニッシュが可能なパワフルなシグニですが、その分出現時に手札を2枚捨てさせられます。
ですが前述の通り、《バイジェ》《アリトン》をそのまま捨てれば簡単に回収してコストを稼げるためほとんど苦になりません。
手札を捨てるデメリットが大きく見られてるのか、ライフバーストも非常に強力です。
序盤に踏んでしまえば全面バニッシュになることもしばしばです。
《メツム》は今までも【ウリス】において強力なシグニでしたが、WX-11辺りにもなるとトラッシュに効果を及ぼすカードを複数搭載しているデッキが全く珍しくなくなったため、強制リフレッシュによりそれらを妨害出来るこのカードの重要性が増しました。
《焦熱ウリス》はふたつのエクシード効果を持っていますがどちらも非常に強力です。
悪魔シグニを1体バニッシュし2ドローの方は、実質1エナチャージ+2ドローのため、使い終わった《バアル》等を有効に使いリソースを伸ばすことが出来ます。
手札を1枚捨ててトラッシュから蘇生の方は、アタックフェイズに撃てるためたったエクシード1の1面防御になり得ます。
面埋めでの防御ということでアタック時の面空けには弱いのですが、《ブラッディスラッシュ》で自分のシグニ1体と引き換えにアタックトリガー持ちを除去しエクシードを使えばその空いた自分の面をすぐさまリカバリーすることが可能です。
このことから、元々強力だけどタイミングが難しかった《ブラッディスラッシュ》の使用感が格段にアップしています。
《ペナルティチャンス》は基本的な使い方に加えて、《エニグマオーラ》で自発的に3面空くことが多いこのルリグにとってはノーコストの融通の利く防御アーツとなります。
そしてここで紹介したすべてのデッキに搭載されている超強力アーツ《マイアズマ》の本来の使い手でもあります。
前弾の《龍滅連鎖》に加え、《マイアズマ》《ブルーバニッシュ》らの大流行から、今後のシングル市場にて初動が高額となるアーツの基準は「複数の選択肢から効果を選べるアーツ」と決まった感があります。
余りにも汎用性の高い効果から選択肢から選べる数が減ろうとも様々なデッキに採用されていますが、【ウリス】では3つも選ぶことが出来、フルパワーで使用可能です。
しかし、このカードが登場したことにより【ウリス】の専売特許であった相手の山札の破壊が全ルリグに配られたようなものとなります(一応《アンサプ》でも出来たがあちらは選択肢からひとつしか選べないため気軽にデッキ削りは出来なかった)。
そのため、これまでの【ウリス】での代表的なアーツ《ブラックデザイア》は通りが悪くなり、採用が見送られるケースも増えてきました。
……余談ですが、画像のレシピにも収録されている《グレイブガット》は別記事の【紅蓮ウリス】の時とは違いシークレット版です。
このカードが再録されると決まった時は大騒ぎになりましたが、後期のようにシークレットが箱確定ではない時代のため狙って当てるのは至難の業でした。
シングル価格も当然のように1万円近いものとなり、ほとんどノーマル加工のBlu-ray版旧《グレイブガット》から乗り換えたくても手が出ないプレイヤーが多数見られました。
《スピリットサルベージ》が全盛期のため、2枚目を買わなくても済んだりはしたのですがその《スピサル》もシークレット版ですとシングル価格は大して変わりませんでした。